簡単にできるリスク管理

さて、これ、何に使うでしょう?実はTRIMTEX社から取り寄せたものなのですが、これなら自作で十分ではないかと販売までは至らず。。せっかくなので、どんなに便利で役立つかをご紹介します。

 

 

これはオリエンテーリングやマウンテンマラソン、ロゲイニングなどの計測でつかうカード(E-card, SIカード)と手首に取り付け、落とさないようにするアイテムなのです。親切なイベントでは、ゴムひもも提供されることがあるかもしれません。そのたびに何に使うの?と思ったことはありませんか?

 

指にはめてれば、ぎゅっと握ってれば落とさない、

まさか落とすはずない、なんて思うかもしれません。

 

しかし!藪こぎをしたあとない!次のコントロールについたらない!ふと気付くとない!!ということは実際にあります。

計測カードをなくすということは記録が残らない、失格ということ。

ちょっとした工夫と準備をすればそれを防ぐことができます。

写真は、スイスの大エース、世界選手権スプリントディスタンスで複数回金メダルを獲得し世界チャンピオンとなったJudith Wyder選手。

彼女の笑顔はもちろんステキですが、右手に注目です。

(photo/copyright by SWISS Orienteering, remy steinegger )

 

同じようにSIカードが落ちないよう、手首に紐を巻いています。

 

えー、そんなの面倒くさい、落とさないし、、などと思っているあなた、いいレースができていたのに、ちょっと準備をしなかっただけで、棒にふるなんて悲しくないですか?もしそれが思い入れの強いレースだとしたら。

(意識していないかもしれませんが、落しものは自然に還らず、ゴミになってしまうことを忘れずに)

 

 

 

 

ということで、販売化されなかったグッズを大解剖!(といってもとっても簡単)

 

 

えーと、大解剖までいかず。細ゴムのわっかと、よくあるストッパーの部品2つにわかれました。

こんな感じのよくありますよね。(名前わからないです)

そこにわっかになってる細ゴムをいれます。ゴワゴワ感がいやなら、ビニールテープでもよいでしょう(Judith選手そんな感じ。)。そしてカード本体の一部に取り付けて、指と手首の間のゴムの長さを調節します。

 

あとは細ゴムそのものの長さをどれくらいにするか気にするぐらいでしょうか。


 

 

次からのレース、ぜひやってみてはいかがでしょうか。いますぐ100円ショップに走りましょう。

 

ライバルとの差をつけられるかも?最後に笑うのはあなたです!

 

レンタルカードだから、フィニッシュで回収の時、手間がかかるからちょっと、、、などと思わなくていいのです。どちらが大切かは明白です。

 

レースの準備はフィジカル、テクニックだけではなく、こういった地味かもしれないリスク管理も実は重要です。

レース前、レース中、レース後、想定されるリスクや予期せぬ事態が起きた時のことをあらかじめ予測し、それにできる限り対処しておくことをお勧めします。